メインコンテンツへ

皮膚アレルゲンについての 
情報を公開します

これまでの約10年間、当社はお客様とそのご家族が製品を適切に選んでいただけるよう、一般的とされている基準以上の成分情報を提供してきました。この度、透明性の向上に向けた取り組みの一環として、製品に含まれる皮膚アレルゲンに関する情報を追加いたしました。

皮膚アレルゲンとは

皮膚アレルゲン(接触アレルゲンとも言われる)は免疫システムが脅威または攻撃と認識する物質です。しかし、理解しておかなければいけないことは、製品に皮膚アレルゲンになりうる成分が含まれているからといって、必ずアレルギー反応が起こるわけではないということです。

皮膚アレルギーは、人がある程度の期間、アレルギーを発生する最低量を超えるアレルゲンにさらされたときに発生、または誘発されます。これを“誘発“といいます。与えられた物質に対して皮膚アレルギーが発生すると、赤くなったり発疹が出たりする反応が出ることがあります。これは”誘出”といいます。反応が出るかどうかは摂取量や曝露量に大きく左右されます。当社は、皮膚アレルゲンとなる成分はごく少量のみを使うように注意していますので、新たな皮膚アレルギー反応が発生したり、皮膚アレルギー反応が引き起こされる可能性は非常にわずかです。しかしながら、特定の成分がどこで使用されているかを知っておくと、アレルギーの既往症をお持ちの方に役立つ場合があります。

皮膚アレルゲンを公開する理由

当社は当社製品の透明性を高める方法を模索し続けています。2009年に米国において「原料の情報公開」に関するウェブサイトを開設して以来、当社は染料(2009年)、防腐剤(2011年)、香料(2012年)に関する詳細を徐々に追加してきました。2015年には大半の製品について製品に含まれる香料の情報を最大99.9%まで公開しました。2016年には初めて芳香剤製品で香料の100%情報開示を達成しました。

私たちは、当社製品をご利用の皆さまに、ご自宅で使用する製品についてさらに多くの情報を提供していきたいと考えています。この皮膚アレルゲンになる物質の公開は、EUや米国における法規制を超えたものです。そこにはアレルゲンの開示を求める規則は存在していません。

リストについて

どの物質を“皮膚アレルゲンになる可能性がある物質“として公開すべきか判断するため、当社は皮膚科学、免疫毒性学、香料毒性学、アレルゲンの専門家を含む科学諮問グループと厳格な評価プロセスを策定しました。

研究方法を検証した専門家パネル

  • David Basketter, D.Sc.、独立コンサルタント。アレルギーに関する国際的専門家として認識されており、元Unilever安全性研究ディレクター
  • David Bickers, M.D.、コロンビア大学皮膚科学部学部長
  • Peter Cadby, Ph.D.、元Firmenich製品安全性部部長
  • Axel Schnuch, M.D.、ゲッティンゲン大学、元IVDK代表(皮膚科学部情報ネットワーク)
  • Peter Thorne, Ph.D.、アイオワ大学労働&環境衛生科部長、環境健康科学研究センターディレクター

私たちは、公共および業界から集めた皮膚アレルゲンとなる可能性のある物質に関する約3,000件のデータセットを分析しました。それらのアレルゲンは国の規制リスト、香料工業会リスト、EC消費者安全科学委員会や皮膚科臨床のデータ、個別サプライヤーの安全データシートなどで特定されているものです。

公開リストはこの徹底的な皮膚アレルゲンの評価に基づいており、科学諮問グループによって審査されています。

以下は、SCジョンソン社が皮膚アレルゲンとして公開している成分の一覧です。*

*リストに特定されている一部の成分は一般的な化粧品原料国際命名法(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients:INCI)を使用し、1度だけリストに挙げられています。