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香りの科学

「香り」とは?

実はほとんどの方が1万種類を超える香り成分を区別できる力を持っていることをご存じでしたか? さらに1年経った後でもその香りを65%の精度で覚えていられることを。 香りが記憶を呼び起こすのはこのためです。  

香りはどのように作られますか?

実は、ほとんどの製品で香料が占める割合はごく僅かで、通常は2%未満です。しかし、その僅かな量の香料ですが多数の香り分子の組合せより構成されており、調合には極めて高度な技術を要します。 標準的な香料には50種類もの香り成分が使用され、さらに複雑な香料では使用される香り成分が50~200種類に及ぶものもあります。

調香師は、香料成分を組み合わせて香りを作り出します。弊社の場合、以下の条件を満たす香料成分のみを選び、使用しています。

  • 植物や花から抽出した、天然の成分であること
  • 天然の香りと同じ構造の成分を研究施設で合成・製造した、天然成分と同様の組成の成分であること
  • ラボでいくつもの成分を混合することで生まれるこれまでにない、独自の香りを有するカスタムメイドの成分であること

« SCジョンソン社が使用する香料は、香粧品香料協会(IFRA)の基準と弊社独自の自社基準を満たす必要があります。

SCジョンソン社では、発がん性、変異原性、生殖毒性など、国際香粧品香料協会(IFRA)と同じ基準に照らして検証を行いますが、SCジョンソン社独自の見解を採用する場合もあります。例えば、成分に対する消費者の信頼を考慮したり、別の科学的観点などを考慮する場合もあります。

どうやって香りを感じるのでしょうか?

人間の鼻には嗅覚受容体と呼ばれるものがあり、これが独自の電気シグナルを発することで、脳が香りとして認識するのです。

嗅覚受容体は脳に繋がっているため、香りを嗅ぐと、脳がその香りを過去の記憶やその時の感情に結びつけるのです。香りの好みは人によって異なりますが、私たちにとって大切なものです。

だからこそ、清潔なキッチンのフレッシュな香りであったり、ゆらめくキャンドルの心安らぐ香りであったり、香りによっておうちの雰囲気や気分が変わります。

なぜ良い香りがするのですか?

香りに深みと個性を与えるには「層」が必要になるため、上質な香りは多くの異なる成分が必要になります。

  • トップノートとは、最初に感じる香りです。爽やかで軽い香りで、すぐに感じなくなる香りです。
  • ミドルノートは、香りの全体的な印象を決めます。トップノートの次に感じる香りです。
  • ベースノートは、重厚で長続きする香りです。これらは香りに深みをもたらし余韻を残します。